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gentle avenger の冒険

キュウレンジャーの感想を心の話を軸に書いてます!セイ!ザ!チェンジ!!!!

キュウレンジャー第10話「小さな巨人、ビッグスター!」感想 ースーパーヒーローのつくり方ー

ベアーーーーーーーッッッ!!!!!三十六ですーーーーーーッッッ!!!! 

 

見ましたよ!キョウリュウジャーブレイブ!

正直、

「その程度のブレイブでキョウリュウジャーブレイブにブレイブできるというのなら、何故、キョウリュウジャーブレイブにブレイブするのが俺じゃないんだ…???????

何故、俺じゃなくあいつらが選ばれる…!!!!???

俺は「ブレイブ or チキン?」と聞かれたらいつだって「ブレイブブレイブブレイブブレイブ!!!!!!!!」と答えてきた!!!!!!

そんな俺を差し置いて、ブレイブだか流れだかよう分からんブレイブでキョウリュウジャーブレイブにブレイブだと…!!!!???

ブレイブの神よ!!!!!

俺の何が不満だ!!!!

何が俺に足りない!!!!!

ブレイブだけは誰にも負けないと思ってやってきた俺の何が間違っていた…!!!!!、、

答えろォォォーーーーーーッッッ!!!!!!!」

という気持ちが…なかったと言えば嘘になりますね。

 

ええ、ただの嫉妬です。また一から出直しますよ。今度こそ、ブレイブであいつらに勝ってキョウリュウジャーブレイブになってみせる…!!!!!!

いやでも、マジで正直な所、5人のブレイブを全部足してもまだ、今日の私のブレイブの方が勝ってますけどね…。

ええ、選ばれなかった者の繰り言です。聞き流してください。 

 

さて、本題。 

 

ビッグベア総司令からショウ司令への負の連鎖

前回の時点で、「あれこれ、ビッグベア総司令も仲間を信じられないタイプなんじゃねーの…?」とは思っていましたが、ショウさんを助けて命を落としたビッグベア総司令と、ビッグベア総司令を慕うショウさんに気兼ねして言及はしていませんでした。

そんな…言えない…。

「ジジイ、命をかけて部下を守ったお前の想いは立派じゃ。じゃが、仲間を信じられないお前に総司令を任せるわけにはいかない。」

なんて…ひどすぎて言えない…。どっかで聞いたようなセリフですけど…。私にはそんな事ひどすぎて言えない…。

 

というわけで、リベリオン、見事に負の連鎖してましたね!!

「お前は大丈夫じゃ!おまえならやれる!!!(根拠はない)*1」と仲間に言えない人間の元で育った人間は「お前は大丈夫だ!おまえならやれる!!!」と仲間に言えないのです。

 

仲間を信じられないビッグベア総司令

仲間を信じられないショウ・ロンポー司令

そして今また、ショウさんが“仲間を信じられないバトン”をラッキーに渡そうとしていたのです。(前回の話だけど!)

 

ショウさんが悪いのではありません。ビッグベア総司令が悪いのでもありません。彼らは、悲壮な覚悟で彼らの正義を完遂しようとした/しただけなのです。

しかし、自らの自由な意思に基づかない悲壮な覚悟は、仲間から自由を奪うのです。

だから、ショウさんは宇宙の希望になるという夢を諦めざるを得なかった。自分のために命を落としたビッグベア総司令の遺志に背くことなんて、できるはずがないのです。

 

罪悪感という鎖にがんじがらめになって、ショウさんは自分自身を失った。そして、自分のことを目的達成のための手段としてしか見なくなった。そして、仲間の事も、目的達成のための手段としてしか見ることができなくなり、信じるという事を忘れてしまった。*2

 

ショウさんは目的のために自らの命をなげうつことで、図らずも自分がビッグベア総司令から縛り付けられたのと同じ形でキュウレンジャー達を縛り付ける所でした。

図らずもショウさんは、負の連鎖を繋ごうとしていたのです。図らずもショウさんは、“仲間を信じられないバトン”をラッキーに渡そうとしていたのです。

しかし、ラッキーはバトンを受け取りませんでした。それは、リベリオンの負の連鎖をラッキーが終わらせたということです。

ラッキーはリベリオンの負の連鎖を止めたばかりか、ショウさんの勇気を鼓舞してショウさんは過去を乗り越えました。

………

あああーーーーーーーーーラッキーーーーーーーーー!!!!!!!お前というやつはお前というやつはお前というやつはーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!*3

主人公だ!!!!!!!!!!!!お前が主人公でなくて誰が主人公だ!!!!!!!!!!!!! 

 

子どもという他人 

「 自分が生まれた星を自らの手で守りたい!」という小太郎の夢をビッグベア総司令は一蹴します。

「ダメじゃ!!!!!!!!ボウズ、お前の想いは立派じゃ。じゃが、未熟なお前を戦いに向かわせる訳にはいかない。」

 

というか、ビッグベア総司令、小太郎やラッキーの話を頭っから否定してばかりです。浪平もビックリ、怒涛のバッカモン!です。

 

小「早くあいつを倒さないと!(オリオン号のみんなが太陽に突っ込んで死んじゃう)」
ラ「そうだな!小太郎、お前も手伝ってくれ!」
ビ「ダメじゃダメじゃ!子供に戦わせるなど言語道断!」

 

小「なんでだよ!早く倒さないとオリオン号は…!!」

ビ「黙れボウズ!!!戦いは遊びではない!!!」

 

小「食べてる場合じゃないだろ!早く(敵を)探そうよ!!!」

ビ「バカモン!!!子供は黙っておれ!!!」

 

小「俺もキュウレンジャーになって希望の星になりたい!!!」

ビ「なりたいからと言ってなれるものではないわ!!!」

 

抜き出して並べると、おじいちゃんマジさいてぇ…。

いや、分かるよ、ベアーッ!の気持ちも。小太郎の事、心配なんだよね?

でもさ、二言目には子供子供って、じゃあ小太郎が子供である限り、小太郎のいう事は聞く価値がないの?子供だから言ってることに価値がないの?

 

でも、小太郎が言ってることって全部「その通りー!」なんですよね。

早くしないとオリオン号は太陽に突っ込んで他のメンバー全員死ぬし、焼き鳥食べてる場合じゃないし、小太郎はキュウレンジャーになって希望の星になりたいし。

 

もし、小太郎が言っていることが何かの基準に照らして間違っていたとしても、小太郎にとっては“そう”なんですよね。小太郎にとって“そう”なものを、「わしは“そう”思わんからそれは間違っている!」って言っても、始まらないんですよ。

 

小太郎の“そう”と、ビッグベア総司令の“そう”は違うんです。別々の人間だから、違うのが前提なわけです。“お互いの“そう”が違う”という前提に立った上でどうするのか、なわけです。

でも、ビッグベア総司令は小太郎の“そう”も、ラッキーの“そう”も、ショウさんの“そう”も、全部自分の“そう”に変えてしまおうとしている。変えなくてはいけない、と思っている。

 

ビッグベア総司令のその姿勢に、若き日のショウさんは反発したのです。強制には反発の一択のみなのです。

人を信じられない人間の言う事(強制)には反発あるのみなのです。*4

 

ラッキーはどうでしょうか?

聞きます。そして、認めます。

 

ラ「どうしてそんなに戦いたいんだ?」
小「俺もキュウレンジャーになって希望の星になりたい!」
ラ「希望の星か、すげぇな!」

 

対等なんですね。小太郎の事を、沢山の“そう”を内面にたたえた一人の人間、として見ている。

だから、聞かないと分からないのです。聞く価値があるのです。

子供だろうが、目下だろうが、相手の考えを“正しい”/“正しくない”で裁かない。自分の考えと違っていようがなんだろうが、相手が“そう”思うものは“そう”思うんだから、そこに“正しい”も“正しくない”もないのです。

 

ラッキーとビッグベア総司令の違い

何故、ビッグベア総司令は仲間を信じられないのでしょうか?

それは、怖いからです。信じた結果傷つくのが怖いから信じられないのです。

自分が傷つきそうな出来事が起きるのを未然に防ごうと、他人を変えようとしてしまうのです。不測の事態を避けるために他人をコントロールしようとしてしまうのです。*5

 

具体的に何が怖いかは人それぞれでしょう。

ビッグベア総司令が恐れていることは

“宇宙を救うという目的が達成できない”
“仲間が死ぬ”

あたりですかね。

 

でも、それが嫌なのはラッキーだって同じです。じゃあラッキーとビッグベア総司令の何が違うんでしょうか。

 

ラッキーはそれが起こったとしても、それを「自分のせいだ…やっぱり自分には価値がない」と結論付けない。それだけです。

 

人は起こった出来事に傷つくのではないのです。

その出来事を「自分のせいで起こった、やっぱり自分には価値がない」と意味づけたとき、人は傷つくのです。

 

ラッキーは、“宇宙を救うという目的が達成できない”が起こったとしても「よっしゃラッキー!じゃあ次はこうしたらいいってわかったぜーーー!!!!!」と、前しか向いていないでしょう。

そもそも、ラッキーには“宇宙を救うという目的を達成してる途中”はあっても、“宇宙を救うという目的を達成できない”はないでしょうね。

 

“仲間が死ぬ”が起こって「よっしゃラッキー!」とは言わないでしょうけど(言ったら引く)、仲間の意志を信じているから「俺のせいで…」と下を向くことはないでしょう。

相手の意志を信じるという事は「本人がやりたいこと(ジャークマターをぶっ倒す)をやると決めた以上、死ぬのは覚悟の上だろう。それに対して自分が責任を感じる余地はない」という事です。そしてそれは、ラッキー自身が死ぬのは覚悟の上でやりたいことをやっているから、相手の意志も信じられるということなのです。ヘラヘラしてるようですさまじい覚悟なんですね。まぁ、本人楽しんでやってるんでその覚悟を感じさせませんけど。覚悟してるつもりも本人ないんでしょうけど。

 

とにかく、ラッキーは、何が起ころうと原因探しをしない。

その出来事が起こった原因を探して、その“原因=自分”としないんです。

常に、今自分には何ができるか、しか考えていない。

それが「俺が何とかしてやる!!!!!!」精神なのです。*6

 

仲間を信じる、子供を信じる

ビッグベア総司令は、小太郎やショウさんのことを「未熟、未熟」と言っていました。

小太郎やショウさんが未熟だから任せられない、という理屈です。自分が人を信じられないのは、未熟な相手のせいだ、という意識です。

 

でも、人を信じられないのはひとえにビッグベア総司令の弱さです。

ビッグベア総司令は自分の弱さに向き合えず、人のせいにしていただけだったのです。

自分の敵は、いつだって自分なのです。

 

ショウさんを“未熟”と罵るビッグベア総司令にラッキーは叫びます。

「司令は未熟なんかじゃない!司令のおかげで俺たちキュウレンジャーは9人揃うことができたんだ!ちょっと適当で頼りないけど、あんたがなんて言おうと、俺たちは司令を…信じてる!!!!!!

 

「自分を信じろというのなら、信じるに足る証拠を示してワシを信じさせてみろ」くらいのスタンスでいた総司令は、ラッキーのこのセリフに頭を殴られたような衝撃を感じたのではないでしょうか。

人を信じるのに根拠なんていらないんじゃ…。根拠を欲しがってたのはワシの器が小さかったからなんじゃ…。

 

…と思ったかはさておき、ビッグベア総司令、覚醒。

「(小太郎を襲おうとした敵の攻撃を跳ね返し、小太郎に向かって)希望の星になりたいと言ったな!その気持ちに変わりはないか!ならば、手伝ってやる!!!!

そう。できると思うのならほっときゃいいし、危ないと思うのなら手伝ってやればいいんです。

子供に対して「お前は何も気にせず好きなようにやれ!それで何が起きても俺が全部なんとかしてやる!!」と言えるのが、本当の大人なのです。*7

 

自分の考え(危ないから子供は戦うべきではない)と違う考え(子供だけど関係ない、戦いたい)に出会ったとき、それを自分と同じ考えに変えようとするのは、自他の境界線があいまいな子供のすることです。

子供は、自分と違う考えを自分と同じにすることでしか、自分の考えの正しさを守れないのです。

大人なら、子供の「したい!できる!」という意思を受け止め、人生の先輩として伴走してやればいいのです。*8

 

仲間を信じるとは、仲間の領域に踏み込まないということ。

仲間の領域に踏み込まないってのは、仲間の意志を“正しい”/“正しくない”で裁いて、変えようとしないこと。

 

それがたとえ子供相手であっても同じことです。

子供だって、一人の他者なのです。

子供だから、人生経験が乏しいからと言って、その意志が尊重されなくてもいいことにはならないのです。

 

スーパーヒーローとは

誰だって、子供の頃「子供のくせに」「お前にはまだ分からないだろうけど」と言われて悔しい思いをしたことがあるはずです。

そして、どこかに自分の意見を「子供だから」という理由でしりぞけない大人は、自分と同じ目線に立ちながら自分を守ってくれるスーパーヒーローのような大人はいないのかと夢みたはずです。

ならば、あなたがなるのです。

子供の頃夢みたスーパーヒーローに、あなたがなればいい。

ビッグベア総司令は、そんな大人になったのです。

 

そう!心に愛がなければ、スーパーヒーローじゃないのさ!!!!!*9

 

ラッキーは、リベリオンの負の連鎖を止め、ショウ司令とビッグベア総司令にかけられていた呪いまで解いたのです。

ショウ司令とビッグベア総司令にかけられた呪いとはなんでしょうか?

それは、自分には価値がないという思いです。

それは、自分は夢を追いかけてはいけないという思いです。

それは、自己犠牲がなければ人は自分に価値を見出してくれないという思いです。

そして、罪悪感で相手を縛り、相手の考えを自分の考えと同じものに変えようとする姿勢です。

 

ショウ司令とビッグベア総司令は、自己犠牲の精神で行動しながら、自分を守ろうとしていたのです。*10

ラッキーの仲間を信じる姿勢が、彼らの勇気を鼓舞したのです。

………

あああーーーーーーーーーラッキーーーーーーーーー!!!!!!!お前というやつはお前というやつはお前というやつはお前というやつはお前というやつはーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!*11

主人公だ!!!!!!!!!!!!お前が主人公でなくて誰が主人公だ!!!!!!!!!!!!! 

 

「やっぱりお前は!!!!スーパースターだな!!!!!!!!」

谷原章介さんもそう言ってますので今回はこの辺で。

(おしまい)

 

 

 

▼ガルのアホの子化が激しすぎて、もはやキュウレンジャーのマスコットと化している件について。

*1:根拠を探し始めたら、最終的に「やめとけ」にしかならない

*2:何度も言うけど、そんなショウさんが悪いと言いたい訳ではない。ショウさんがそうなってしまったのは仕方ない。やり方は間違っているけど、宇宙を救いたいという想いに嘘はないし。ただ、その夢を楽しむことが許されない、という罪の意識があっただけ。それが結果として仲間を信じられないという態度に繋がる。結局、自虐は他虐なんです。

*3:魂が鳴動したので3回言いました。

*4:過去記事の キュウレンジャー第6話「はばたけ!ダンシングスター!」感想 ールールや努力は“善”ではないのか?ー - gentle avenger の冒険 や キュウレンジャー第2話「いくぜっ!怪盗BN団」感想 -人は自分を信じる人間のことを裏切れない- - gentle avenger の冒険 参照

*5:矛盾しているようですが、境界線が希薄で、人の領域に踏み込んで「ああしろこうしろ」言ってしまう人間は、人に対して心を閉じています。傷つくのが怖くて心を閉じているのです。

人に対して心を開いている人間は、相手の領域に踏み込む真似は絶対にしません。

*6:大人は子供に期待するな、覚悟を決めろ ーラッキーの言動が私の魂を揺さぶる訳ー - gentle avenger の冒険 参照

*7:大人は子供に期待するな、覚悟を決めろ ーラッキーの言動が私の魂を揺さぶる訳ー - gentle avenger の冒険 参照

*8:「だけど、それをするとこういう問題が起こる。それはどうする?」と、助け舟を出すとかね。

*9:言いたいだけ

*10:「自分には価値がない」と思うことを避けるための自己犠牲だった。

*11:魂が鳴動したので5回言いました。